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うつ病エッセイ 16.気がつけば春
 通院をはじめ薬を飲み始めてから4ヶ月がたった。そして、いつもとかわらない日々を過ごしていた。
 そういえば、最近暖かい日が続いているな。今年は暖冬なんだ。そんなことを思って毎日を過ごしていた。

 休日、旦那が散歩に行こうと私をさそった。その日は気分もよく出かける気力もあったので、旦那の誘いにのって公園まで散歩にでかけることにした。
 ゆっくり歩いて公園まで向かう。日差しは暖か。風もやわらかかった。
 「今日はずいぶん、あったかいね。」
 そんな事を言いながら歩を進める。

 けっこうな道のりを歩いて息があがりはじめた頃、やっと目的の公園へたどり着いた。
 公園では、桜が満開。私は驚いた。
 暖冬でもなんでもなかった。日付はもう4月。春になっていたのだ。
 私は、憂鬱とダルさに悩まされる毎日で、いつもうつむいていた。出かけるときも下ばかり見ていた。周りを見ようとはしていなかったし、情報も受け付けていなかった。
 そうして私がうつ病と闘っているあいだに、世間は春になっていたのだ。

 「私が下ばかり見ている間に、季節は春になっていたんだな。」そんな事を思いながら、ベンチに腰をおろして、改めてあたりを見渡した。
 桜だけではない。チューリップやパンジーなど、色とりどりの花が花壇を埋め尽くしている。私は、いっきに春にタイムスリップしたような気分だった。
 そうか、月日はたっていたんだ。

 よくよく考えてみれば、1月頃に比べて、憂鬱な気分も少なくなってきているし、体を動かす気力も出てきている。
 私は出口のない洞穴にいたわけじゃない。ちゃんと出口のあるトンネルを通っていたんだ。
 一日一日ではわからなかったが、長期間で見てみれば、私は確実に回復へ向かって歩んでいる。
 そう思えた一日だった。
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