この頃に、やっと会社を辞め、自宅でゆっくりと過ごせるようになった。
ただ、自宅にいても考えることは憂鬱なことばかり。どうすれば良くなるのか考えるばかりだった。
どれくらいの期間こんな状態だっただろう。誰かに相談できないだろうか、助けてもらえないだろうか。もう一人で抱え込んでいるのは気持ちが張り裂けそうなほど辛かった。
私は、考えあぐねたすえ、看護士をしている姉に相談してみるのが、一番話しやすいかも、という考えにいたった。医療行為に携わっているし、一番理解してもらいやすいのではないかと思ったのだ。
よし、姉に打ち明けてみよう。かなりの期間をかけて、やっと相談相手を決めることができた。
決まったのは良しとして、今度はどうやって打ち明けようかと悩み始める。何かほかの理由をこじつけて姉に会ってから話をきりだそうか。それともストレートに身体の不調を伝えようか、などなど。
そこまで考えていても、姉に伝えるのは少し怖かった。何でそうなったか聞かれるのが怖かったし、気のせいだといわれるのが怖かった。
どうしよう。どうやって伝えるのが、一番の方法なのか。
考えに考え、私はメールで今の状況を簡単に伝えてみることにした。メールなら、とりあえず私の伝えたいことだけを伝えられるし、質問攻めになることもないだろうと思ったからだ。
私は、この時まで、会社を辞めたことを旦那以外の家族には伝えていなかった。何で辞めたのかを聞かれるのも億劫だったし、余計な心配をかけるのではないかと思ったからだ。なので、姉へのメールは、まずは会社を辞めたことから切り出すことにした。そして心と体の不調について、今まで自分で感じたことを書き込んだ。
あとは送信ボタンを押すだけ。どうか、変な相談だとか、迷惑だとか思われませんように。そう願いながら、勇気をだして送信ボタンを押した。
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